NPO法人 Trellis について
ベトナム・ダナン市において2016年より活動準備を開始し、2017年にはベトナム政府よりINGO組織として認可される。現地パートナーであるドンア大学で英語あるいは日本語のアシスタント講師を派遣するインターンシップ事業を2017年9月より開始。2024年6月までにオンラインも含め35名のインターン(2週間ー6ヶ月)派遣を実施している。
ダナン市は観光産業が急速に発展しており、語学習得は学生の就業の機会を大きく拡げる。IT企業の進出もめざましく、語学スキルの向上は多くの学生にとって必須となっているが、語学を教える人材が不足してるのが現状だ。
Trellisのパートナー大学であるドンア大学は日本の企業や自治体とも多く提携しており、インターンとして派遣される大学生も多い。また2020年には日本文化・日本語学部が設立され、日本語を専門的に学ぶ学生が各学年500名程度在籍しているがネイティブスピーカーと話す機会は限られている。
そんな現状の中、Trellisは日本の若者とベトナムの若者の「ことばの学び」を通したリアルな交流の機会を創出することで、日本で学びたい、働きたいと考えている学生の学習を支援している。また
現地の児童擁護施設や他の非営利組織とも協力し、教育の機会に恵まれない貧困層の小学生ー大学生に対しても語学レッスンを無償で行なっている。
Our Vision
「共に学び合う」ことで生まれる人と人との繋がりに注目し、多くの若者にインターンシップの活動に参加していただくことで、これからさらに深まることが予想される東南アジアとの繋がりそしてその関係の発展にも微力ながら寄与できればと考え日々活動を行っています。
NPOの活動は市民活動である、ということを常に念頭に置き、それぞれが社会の一員として課題解決に共に取り組むことで今後増えていく外国人と共に暮らすコミュニテイを発展させていくことができる人材も育成していきます。
代表理事 田中夏生
父の勧めで20代の頃身につけた「ことば」は、キャリアを形成する課程では常に私の武器だった。だから、学びの機会になかなか恵まれない人たちに「ことば」と言う武器を身につけてもらおうと考えるようになったかもしれない。
これからの時代、様々な技術の進化で「ことば」の壁なんて関係ない時代が来るかもしれない。でもやっぱり人と人が触れ合い、理解しあい、楽しいこと、悲しいこと、気持ちを分かち合うには「ことば」が必要だ。
Trellisとは、ぶどうやバラといったつる植物を支える格子垣のこと。これらの植物はトレリスにしっかりと巻き付きながら、支えられながら、太陽に向かって上へ上へとどんどん成長し、たくさんの緑の葉っぱをつけた枝たちは雨風にさらされながら、さらに成長し、やがて時が来たら美しい花を咲かせ、熟した実をつける。そして年月がたち、いくつものトレリスが並ぶとそこには緑の道ができる。この活動に関わるすべての人が未来を創る緑の道のひとつひとつの大事な葉っぱ。NPO法人Trellisは、活動するすべてに関わる人たち、特に若い世代の成長を支えるトレリスでありたいという思いで、日々活動しています。
Our Team
Trellisの活動はボランティアやプロボノの方達に支えられています。日本語教育や外国人との共生社会に興味がある方、途上国での教育問題に興味のある方、ぜひTrellisの活動にご協力ください。
Our History
2016年6月
団体設立準備にとりかかる。日本におけるNPO登録。
2017年9月
ベトナムにおけるINGO登録完了
9月に初めてのインターンを派遣
(英語講師 4名 日本語講師2名)
2018年 - 2019年
短期 2名、長期 4名のインターンを派遣
2019年 - 2022年
コロナ禍で海外派遣ができずオンラインにて補習授業を実施
参加ボランティア 13名
参加生徒数 281名
2022年11月
海外派遣再開
ベトナム人講師を対象とする研修を初めて開催
日本語講師を現地に派遣して日本語能力検定試験講座も実施(現地学生159名参加)
2023年3月
短期派遣プログラムの再開
法政大学学生6名が参加
2024年3月
第2回ベトナム人講師研修会を実施
春の短期派遣プログラム実施(5名)
日本語能力試験対策講座・発音講座の実施(現地学生191名参加)
2024年6月
コロナ禍以降、初めての長期派遣を実施(90日間)
2024年度も複数の助成事業を実施予定
受賞・助成金採択実績
Trellisでは複数の財団の助成金を活用して活動を行っています。みんなのさいわいさま所属のプロボノの皆様のご支援のもと助成金を申請し採択され、ベトナムでの事業を実施しています。